【保護者様向け】子供の「塾が楽しい・勉強が楽しい」を手放しに喜んではならない理由

飯能市の小学生・中学生向けの学習塾:アサダ塾の浅田です!


保護者様から「子供が『塾が楽しい・勉強が楽しい』と言っているんです」とお伝え頂くことが多い。

なんとも嬉しい話である。

というのも、私は「生徒を楽しませるだけの何か」を滅多に提供しないからだ。

この子に必要なものは何かな?この子には何が学びになるかな?というものを、一人一人に合わせて提供している。

それを生徒たちが「楽しい」と形容してくれるのであれば、それは、きっと、そういうことなんだと思う。

 

もう少し噛み砕いてみよう。

子供たちの発する「塾が楽しい」「勉強が楽しい」というセリフは、抽象度が高い。

彼らの「塾が楽しい」を具体的にしてみよう。

・50分の授業時間のうち半分以上が雑談だった
・休み時間や授業中に、お友達とおしゃべりが出来た
・自習室ではスマホが使いたい放題だから、沢山スマホゲーのイベントを進められた
・宿題をやっても怒られなかった
・帰りに飴をもらった
・きはじを使うことで、今まで解けなかった問題が解けるようになった
・速度や時間の意味を捉えた上で、道のりの問題が解けるようになった
・英文和訳をする際、全ての単語を日本語に変えてそれっぽい訳に並び替えていたが、英語のルールに従って確信を持って解答出来るようになった

これらの全てを、子供達は「塾が楽しい」「勉強が楽しい」と形容する。

親は、子供の「塾が楽しい」をここまで具体化しない。

子供が「塾が楽しい」と言っていれば、その言葉を深堀りすることなく「あぁ、あんなに勉強が嫌いだったウチの子供が、塾が楽しいというなんて…!通わせて良かった」と思う訳である。

いわゆる、「キャバクラ塾」はこれを実に上手く使う。

成績が上がらなくても、塾では授業中にスマホをいじっているだけでも、生徒は楽しいと言う。

塾側は生徒がスマホを触っていることなど、決して親に伝えず「◯◯君は、塾では集中して頑張っていますよ!」と伝える(過去、キャバクラ塾に勤めていたことがあるが、退塾防止電話連絡キャンペーンなるものがあったし、そのトークスクリプトまでが用意されてあった)

親は「子供が頑張っているなら…」と、卒業まで塾に高いお金を落とし続ける。

頑張ってないのにね。

塾で大学生のお兄さんお姉さんと、楽しく喋っているだけなのにね。

サービス享受者とスポンサーが異なるからこそ発生する、歪んだビジネスモデルである。

……

 

このように、「塾が楽しい・勉強が楽しい」も、深堀りしてみると様々な種類がある。

だからこそ、塾にお子様を通わせている保護者様におかれては、自分の子供がどういう視点で「楽しい」と言っているのかまで、気に掛けてみて頂きたい。

キャバクラ塾は「私達はキャバクラ塾です!ホストクラブ塾です!」とは決して言わない。

さも、自分たちが荘厳であるかのように振る舞う。

塾に入れれば安心…ではないのだ。

アサダ塾を含め、どの塾も営利企業だ。

口が上手い。

手厚い風を装う。

数字のマジックで、結果が出ている…風を装う。

この世で最も優しい職業は詐欺師であると言う。

「塾だから大丈夫」「お金を払っているから大丈夫」と、思考を放棄してはならない。

大切な大切な我が子を預ける先として、本当にその塾が適切なのかは、よく考えた方が良い。

 

閑話休題。

キャバクラ塾の話は別記事にしよう。

すぐに脱線してしまう。

 

さて、「楽しさ」には色々あるという話だった。

そして、アサダ塾の塾生が「勉強が楽しい・塾が楽しい」と言うのは、キャバクラ的な要素やその場しのぎの点数稼ぎの方法を知れたからではない。

私はそういうものを提供しない。

生徒達が勉強と向き合って、一歩ずつ自分の足で歩んでいくことの楽しさを手に入れているから「楽しい」と口にする。

だから、保護者様から「子供が楽しいと言っているんです」と伝えて頂けるのはとても嬉しいのだ。

アサダ塾での楽しいは、生徒が自分で歩んでいる証拠だから。 

 

QuizKnockの河村さんのお言葉を借りて表現するならば、アサダ塾はfunnyな塾ではなくinterestingな塾で在りたいと思う。※

キャバクラ塾は御免だ。

今日も、生徒達は自分の足で進んでいく感触を楽しんで欲しい。

 

※アサダ塾にfunnyが無い訳ではない。むしろ多分に存在することは補足しておく。生徒達は私とのやり取りの中で、ケラケラ、コロコロ、ゲラゲラ、くすくす、ニコニコと、その時々に応じて、良い笑顔を見せてくれる。

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