【指導と教科の話】英語の絶対のルール

飯能市の小学生・中学生向けの学習塾:アサダ塾の浅田です!


英語の解説はありません。「英語のルールって、大事だよね」という記事です。

どこの塾でだって、be動詞と一般動詞くらい習う。

問題は、それをどう習うかだ。

アサダ塾では、「文法が~」「時制が~」「三人称が~」の前に、英語の絶対のルールを繰り返す。

高校生になるとちょろっと顔を出す「英文解釈」に内容は近い。

 

例えば「かわいい」「ネコ」という2つの単語を並べるとして、日本語の正式な表現においては「ネコかわいい」という並び順は在りえない。(助詞の「は」も、1単語です。追加できません)

必ず、「かわいいネコ」の語順になる。

日本人は、確信を持って「かわいいネコ」という語順を作ることが出来る。

 

では、英語になるとどうだろう。

cuteとcatという単語があったとして、「cat cute」と「cute cat」では、他の単語の助けを借りないのであれば、必ず後者の語順になる。

使われている単語がこのレベルであれば、中学生であっても「なんとなく」で正解することが出来る。

しかし、これを確信を持って答えられる生徒は少ない。

本人の中に、明確な根拠が出来ていないからだ。

そのため、使われている単語の量や難易度が上がると「cat cute」に該当する語順を書いてしまう。

これではいけない。

 

日本語において、確信を持って「かわいいネコ」と書けるのは、国文法を習ったからではない。

母国語が故に、中学生であっても10年以上、毎日毎日、日本語を使い続けていたからだ。

英語になると、こうはいかない。

英語は母国語ではない。

小学生から英会話教室に通ったところで、母国語と同じように習得することは不可能に近い。

英語を身につけるならば、母国語を用いて第二言語として習得する必要がある。

 

中学生は想像してみて欲しい。

クラスの中には、小学生のうちから英検3級や準2級、中にはそれ以上の級を取得している子は沢山いるだろう。

しかし、彼らの全員が定期テストでずば抜けた点数を取っているかというと、そうではないはずだ。

あれ、あいつ小学生で英検3級を取っているはずなのに、学校の英語が平均点にも届いていないぞ?という中学生は多い。

これは、英語を雰囲気で身につけている典型である。

単語は知っている。

「be + ~ing」が進行形になることも知っている。

しかし、英語の根本は抑えていない。

「過去に聞いたことがあるフレーズか」「違和感がないか」という判断基準で英語の問題を解く訳だ。

だから、テストになると点数が取れない。

これではいけない(2回目)

 

では、本人の中に明確なルールがあったらどうだろう。

catとcuteの例のように、本人の中に明確なルールが出来上がっていると、確信を持って判断をすることが出来る。

「なんか、こうなりそうだから」と解答することがなくなる。

「この単語の次に書ける品詞は名詞しか有り得ないな」と、確信を持って英文を書けるようになる。

こうなると、英語が楽しくなってくる。

方程式を解いているようなものだ。

楽しいよ。これは。

 

だからアサダ塾では、いきなりbe動詞なんてやらないで、日本語の学習から入る。

「日本語で考えて欲しいんだけど、『食べる』みたいに『何を?』って聞ける動詞と、『走る』みたいに『何を?』って聞けない動詞があるじゃん。まずは、普段使う言葉を、この2つに分けてみて。」

こんな感じだ。

英語の授業の初回が、主語述語専科から始まることもある。

第二言語なのだから、母国語で学ぶ必要がある。

 

大切な大切な自塾の生徒を、「be動詞がわかる」「進行形がわかる」けれど、「英語がわかりません」という手に負えない状態にするわけにはいかない。

それには、そもそも英語ってなんなの?から丁寧にやる必要がある。

だからこそ、どの塾でもやるような「新年度準備講座でbe動詞と一般動詞の違いがわかるようになろう!!」みたいな内容は絶対にやりたくない。

塾用教材を頭から順番に解説するだけの授業で、出来ない生徒をこれ以上増やしてたまるか。

 


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