飯能市の小学生・中学生向けの学習塾:アサダ塾の浅田です!
やった!!合格!!!
今日は英検準2級に合格した、中学2年生のある生徒のお話。
検定に向けての勉強を始めたのは、昨年の12月9日。
英検の申し込みが終わってからだった。
1ヶ月で合格と聞くと、英語が得意な生徒を想像されるかもしれないが、そうではなかった(失礼)
なんとか英検3級は取得していたが、現在完了も分詞も関係代名詞も知らない。中2までの既習範囲も完璧かと言うと、そうでもない(かなり失礼)…そんな状態だった。
英検の指導の初回は、まず敵を知ることから…ということで過去問を解いてもらったが、正答率は4割もない。
合格ラインは概ね7割5分。
苦しい状況からのスタートだった。
この生徒も例に漏れず、英語を雰囲気で読んでいた。
英文の単語をつながりを無視して日本語に訳し、それらの日本語を、なんかそれっぽく並べて訳を作る。
私がいつも警鐘を鳴らしている、感覚英語だ。
英検3級も、単語の詰め込みによる感覚英語での合格をされたそう(取得はアサダ塾入塾前だった)
英語の読解は、準動詞(不定詞、動名詞、分詞等)が少ない文であれば、感覚英語でもなんとかなる。
それは、述語動詞(文の核となるメインの動詞)の候補が一つしかないため、代入的な訳し方でも形になるからだ。
しかし、準2級の英文ともなってくると、感覚英語に陰りが見え始める。
これは、文中の準動詞の数が増え、述語動詞と準動詞との区別がつかなくなるからだ。
日本語であっても英語であっても、文の基本は「◯◯が、××する」という、主語・述語を正確に取ることから始まる。
英検準2級は、複雑な英文の中で主語・述語を取る良い勉強になる。
ひたすら単語を詰め込めば、乗り切れないこともないのだが、そういった方法は避けたかった。
ただ合格するだけでなく、英語の力を正しく身に着けた上で合格を手にして欲しかった。
その方が、今後のためになるし、学習時間も少なくてすむ。
英検の勉強は、期間こそ短いものの、密度は濃かった。
部活動で忙しい中、冬休みもじっくりと時間を取った。
長文の得点率は特にひどく、過去問では12点中、2点や3点が頻発した。
その点数に不安そうな生徒だったが、私は「大丈夫だよ」と伝え続けた。
気休めの「大丈夫」ではなく、本当に大丈夫なことがわかっているから伝えられる「大丈夫」だ。
その生徒に力がついていることはわかっていたため、本心から「大丈夫」だと言えた。
重ね重ねになるが、勉強が得意な生徒ではない。(本当に失礼)
3歩歩けば、全てのことを忘れてしまうんじゃないかというくらい記憶が苦手だ。
それでも、その生徒は一生懸命、一生懸命、素直に物事に取り組む。
とにかく、その生徒は格好いいのだ。
頭が下がる。
私がそういう生徒の力にならない訳がない。
結果として、苦手だった長文では9問中7問も正解し、合格を果たした。
本人も「なんとなくや勘ではなく、確信を持って答えを選べました!」と嬉しそうに報告してくれた。
この生徒からも、数検準2級に3週間で合格した生徒からも「塾のおかげで~」といった言葉を頂いたけど、別に塾が合格させた訳じゃないよ。
少し?力は貸したけど、君たちが合格したんだよ。
その合格は、君たちのものさ。
誇って下さい。
おめでとう。
合格した生徒がいる一方、残念ながら合格に至らなかった生徒もいる。
チャレンジ勢が多かっただけに、全員合格とはいかなかった。
それでも、君たちにどんな力がついているのかは、日々見ています。
大丈夫だよ。
また次回、頑張ろうね。