10ヶ月ほど前、ブログの第一弾として、「圧巻」という記事を書いた。
川越南高校の生徒の話だ。
今回はその生徒の続報記事となる。
この生徒はこの1年、本当によく頑張った。
これまで全く触れてこなかったが、この生徒は定期テストでは毎回総合点クラス1位を取った。(学年順位は出ない)
通知表の評定は学年358人中、1位だった。
サラッと書いてしまったが、これは本当にすごい。
1学期中間テスト、クラス1位。
1学期期末テスト、クラス1位。
2学期中間テスト、クラス1位。
2学期期末テスト、クラス1位。
3学期の学年末テストは…結果待ち。
このまま行けば、指定校推薦はどれでも選べる。
総合型選抜だって、どこの出願条件も満たせる。
川越南は、公立中からするとそこそこ頭の良い子達が行く学校だ。
中学校の評定が40以上な子も珍しく無いし、北辰テストの偏差値が65を超える子も多数いる。(平均は60ちょっと)
そんな生徒達が300人以上いる中で、これ。
大したものだ。
世の中には一度英単語を見ただけで覚えてしまう人間や、授業を聞くだけでその単元の問題は全て解けてしまうような人間もいる。
学年1位と聞くと、そういったなんでも出来る天才を想像するかもしれないが、この生徒はそうではない。
勉強面において突出した才能がある訳ではない。
至って普通の生徒である。
以前の記事にも書いたが、この生徒よりも北辰テストで点数を取っていた子はいくらでもいるだろうし、入試当日の点数がが高かった子だって沢山いるはずだ。
天才ではない。
しかし、楽な方に逃げずに自分に必要なものと向き合う力と、毎日継続する力を持っている。
受験において、何よりも重要になる力だ。
この生徒は、中学3年生の県立入試の当日から、大学入試に向けて勉強を始めている。
県立入試の当日も、県立の入試結果が出るまでの期間も、多くの中3が遊び呆ける3月も、勉強していた。
学年1位は、そうした過程の元に生まれた努力の結晶だ。
「行きたい学校があるから」と、やるべきことに毎日向き合う姿は、格好いいとしか形容しようがない。
まだ受験生じゃないから…と、日々を惰性で過ごしている高校生とは、大きな大きな差がついていく。
更に言えば、こうして研鑽をすることで身につく力は、テストの点や偏差値だけではない。
目標に向けてやり切る力がつく。
同じように頑張る人間に対して、敬意を持てるようになる。
他人からの言葉ではなく、自分の内側から湧き出る、本当に意味での「自信」が持てる。
指導を始めてから、約1年が過ぎようとしている。
もう少し、一緒に頑張ろうね。