塾の広告で、よくある文言だ。
「当塾に入塾した生徒の9割以上が成績を上げています!!」の正体。
保護者様や生徒本人が思う「成績が上がる」とはなんだろうか。
多く人は、内申点や偏差値が上がることを「成績が上がる」ことだと、期待するのではないだろうか。
では、内申点all3で合計27の生徒が28に上がったら、これは「成績が上がる」に該当するのだろうか。
もちろん、該当する。
塾はこれを「成績が上がった」と表現し、嬉々として広告の%を上げるために使う。
これは、実際に成績が上がっているので、問題ない。
問題はここから。
数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う。
塾は、数字のマジックを遺憾無く発揮する。
例えば
中間→ 期末
数学 80→ 70
英語 80→ 70
国語 80→ 70
社会 80→ 82
理科 80→ 70
合計 400→352
という成績を取った生徒は、社会の「点数」が上がっているため、「成績が上がった生徒」として1カウントされていた。
合計点は50点近く下がっているのに。
これは、成績が上がっているのか・・・?
もっと踏み込んで言えば、社会は中間テストの平均点は70点。期末テストの平均点は85点であった。
つまり、点数こそ上がっているものの、中間は平均以上、期末テストは平均以下の点数である。
生徒は「成績が上がったね!」と言われて、「はい!」と答えられるだろうか。
もちろん塾は、そんなことお構い無し。
広告には、「A君!中間テスト→期末テスト、点数UP!!!◯◯塾は、こんなに点数が上がる塾です!!」
と、デカデカと載せる。
模試や定期テストにおいて、全教科の点数が、毎回下がり続ける生徒なんてそうそういない。
平均点も異なるため、偏差値や内申点はともかく、点数はジグザグに上がり、ジグザグに下がる。
下がり続けて、0点になっても、勘で書いた記号問題が当たれば、点数は0点ではなくなる。
誰でも「成績が上がった生徒」になれる。
つまり、どんな生徒だって広告担当からしてみれば「成績が上がった生徒」に仕立て上げられる。
成績上昇100%を謳ってしまうと、問題があるため、少し調整して90~97%くらいの数字を設定すれば、簡単に成績が上がる塾が出来上がる。
↑の70→80という点数は、私が今、フィクションとして設定したものだが、ほぼ同じことが実施されている瞬間を、過去にこの目で何度も見てきた。
苦虫を噛み潰したような顔をしながら「これが成績が上がったことにされるのかよ…」と呟いた生徒の表情は、未だに忘れることが出来ない。
これがまかり通る、この業界ってなんなん??