変わる埼玉の入試

埼玉の入試に大きな変更がある。

1つは、マークシート方式。

これまでの作文・英作文は無くなる。

これは、大きな問題ではない。

 

もう1点、重要なのは教科毎の配点に、傾斜がかかるようになることだ。

これまで、埼玉の学力テストは、国際科等を別にすれば、国・数・社・理・英の各教科は全て100点として処理され、合計500点での勝負が起こっていた。

更に、川越・川越女子・所沢北・和光国際・川越南・所沢等の学校では、英語と数学は比較的難易度が高いとされる「学校選択問題」が採用されていた。

これには、大きな問題があった。

数学と英語のコスパが悪いのだ。

社会にかける10時間と、数学にかける10時間では、前者の方が点数が大きく伸びる。

英語のレベルを上げるより、理科で合計点を稼いだ方が、時間がかからない。

つまり「入学試験を突破する」という一点で見た時に、数学や英語はかける時間に対して、見込める点数のコスパが悪いため、多くの生徒は勉強時間が少なくなるのだ。

そういった仕組みがある以上、多くの塾は「学校選択問題採用校対策」と銘打って、簡単な計算問題を取らせるテクニックを叩き込むことに終始する。

泥臭く、関数や図形問題を何問も何問も解くことに時間を使わなくなってしまう。

和文英訳を繰り返すことも、やらなくなる。

数学や英語をゴリゴリに解いている暇があれば、社会や理科を仕上げた方が、点数が上がるから。

 

結果、英数が全く出来ない高校生が量産される。

皆、入試に合格することだけを目標として勉強するから。

高校の先生方からすれば、たまったものではないだろう。

本来、その高校に入学するべき能力を持たずに、小手先のテクニックで点数を稼いだ生徒達が大量に入学してくるのだ。

現場の先生方が、近年の高校生の実力に頭を抱えられているであることは、想像に難くない。

そして、当の生徒本人達は、自分たちの学力が中高一貫校の生徒や、他県の生徒に比べて劣ることに気が付きもしない。

だからこその、傾斜配点だ。

これまで、全教科の比重が同じだったところ、多くの学校で、国・英・数を200点とし、理と社を100点として換算する発表があった。

この変更により、一問一答を繰り返し、その場しのぎの勉強をしていた中学生達は、ある程度淘汰される。

そして、そういう指導をしていた塾も、淘汰される。

飯能に暮らす中学生達が、新しい入試制度に迷うことのないように、そもそも、どんな入試制度でも戦っていけるように、理社はもちろん、英数国で他の中学生に圧倒的な差をつけられるように、アサダ塾の1年がまた始まる。

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