「この子、まずいぞ」と思う中学2年生の一例

普段、抽象度が高い内容を書くことが多いので、今回は具体的な内容。

例を上げていたらキリがないが、母国語の視点から、指導者が「…むぅ」と困ってしまうものを一つ挙げる。

数学の合同の証明において、以下のような答案を作成する生徒である。

~~略~~
平行線の錯角が等しいため
∠ABC=∠DEF…①
~~略~~
一組の辺とその両端の角は等しいので
△ABC=△DEF

むぅ…。

呪文のように合同条件を覚えても、母国語が危ういと、上のような文を平気で書いてしまう。

出来ることなら、ご家庭で身につけておいて欲しい能力の一つである。

こういった母国語の使い方を、中学2年生に座学で教えるのはいかがなものか。

とはいえ、ほうっておく訳にもいかないので「カラスは黒い」「カラスが黒い」等の具体例を示しつつ、助詞の使い方を伝える。

指摘を受け「どうやらこれはまずいらしい…」と思える子は徐々に修正されていくが、「細かいことでうるさいなぁ…」というスタンスの生徒は、煮ても焼いてもどうにもならない。

私の肌感覚だが、後者の生徒は、どれだけ机に向かう時間を増やそうが、全県模試の偏差値60程度で伸び悩む。

それは母国語の力も要因の一つであるし、人の話を素直に聞けるかどうかも大きいのだろう。

 

…また話が脱線してしまっているので、今回はこの辺りで。

助詞の感覚を侮ってはいけないよ。

という話を具体例で示したのでした。

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