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以下に、指導方針をご案内いたします。少し長いです。
当塾では、複数人に対して一斉に同じ内容を説明する指導は行いません。
これは、生徒によって「教科や単元の理解度」、更には「思考の方向性」や、「問題と相対したときの癖や傾向」等に、大きな、大きな差があるためです。
単元によっては他の人より理解に時間がかかることもありますし、人より早く理解できてしまい、説明が煩わしく感じることもあります。また、一斉解説ですと、既にわかっている問題の解説を延々と聞くのは苦痛ですし、わからない問題に限って説明が不十分で消化不良のまま次に進んでしまうこともあります。
(実際、ほとんどの生徒は「一斉に説明を受け、一律の時間で問題演習を行う」スタイルと比べ、「自分の習熟度にあったタイミングで説明を受け、わからなったときにわからない問題の質問をして、解説を受ける」というスタイルの方が、勉強しやすいと言います。)
また、教科という枠をとびだして生徒一人一人を見ると、この差分は更に大きくなります。
例えば、問題を解いた後に『わかりました!』と発言する生徒でも、「本当に理解をしている子」「なんとなくで済ませている子」「答えを丸暗記しているだけで、なぜそうなるのかを理解はしていない子」「何もわかっていない子」等、その実態は様々です。
他にも、同じテストで同じ点数、同じ問題を正解している子達をみても「その問題とどう向き合ったのか」は、生徒の数だけパターンが存在します。
彼ら一人一人に対して、かけるべき言葉や与えるべき問題は異なります。そして、その言葉や問題を選ぶためには、生徒のことを、ひたすらに見て、対話をくり返す必要があります。生徒のことを知ろうとしなければ、その領域には届きません。
だからこそ、当塾は生徒一人一人に合わせ、個別に指導を行います。
『何を当たり前のことを。そのくらい、どこの個別指導塾でもやっているのでは?』と思われるかもしれませんが、本当に「生徒一人一人をよく見て、生徒に合わせた指導」が出来る塾がどれだけあるのでしょうか。
数学の計算一つを例に挙げても、『これは筆算でやってごらん』『これは暗算でやってごらん』『ここの計算、前にこんな工夫をしたの、覚えてる?』『ここの途中式は省略したほうが、ケアレスミスが減るよ』『逆に、ここは途中式を追加したほうが、ミスが減るよ』等と、その生徒の背景、状況、能力に応じて、指導内容は多岐にわたります。
加えて、「この子はこういう癖があるから、あの問題をああいう風に解けば、こういった成長があるだろうな」と、考え、その生徒にあった問題やテキストを用意いたします。
これは、『計算問題の点数が低いから、計算プリント沢山出しておきますね』『◯◯時代が苦手です→じゃあ、歴史のワークを繰り返して』といった、誰でも出来る指導ではありません。(それでも効果はありますが…)
1対1の指導であっても、一斉指導と同様の説明をされるだけでは、それは1対1の形をした、集団指導です。
料理で例えてみます。「カレーが食べたい」というお客様に対して、レトルトカレーを出しても、不満は出ないでしょう。しかし、私は可能な限りそのお客様に「美味しい」と思っていただけるものが提供出来ればと考えています。そのためには、「その人がどのように育ってきたのか・どのような舌を持っているか・今日の体調・お腹の好き具合・この後の予定」等、考えることは無限に存在します。それに合わせて「煮込み時間、具材の大きさ、味付け、量、温度、どれだけ会話をするのか…」等、とれる選択肢もまた、無限に存在します。
もちろん、無限の彼方に到達することは叶いませんが、少しでも「美味しい」と感じて頂ければ嬉しく思います。つけ加えるなら、「あいつの作るカレー、悪くなかったな。あの味を知ったことで、その後の人生に少しだけ変化があったな」と、後から(卒業してから)思って頂ける人が一人でもいるならば、それ以上の幸せはありません。
私はレトルトカレーは大好きですが、それが勉強となったとき、1対1でも、1対多でも、提供するものが湯煎しただけのものでは寂しく感じます。ただ「お腹を満たす」だけでなく、「何で満たすか、どう満たすか」まで踏み込めたらと考えています。
さて、こういった理想を求めようとすると、「◯年生は、◯曜日の◯時から、◯時間分、この教科!」と、決まった時間割は、煩わしいものとなってしまいます。生徒一人一人や時期によって、苦手な教科や単元・教科のよる力の入れ具合は変化するからです。
そのため、当塾には一律の時間割はございません。生徒一人一人に対しても、「◯曜日はこの教科を◯時間」と固定はしません。都度、必要な内容を勉強します。
そして、時間割だけでなく、教科毎や学年毎に担当の先生が異なると、こういった指導は困難になります。生徒は塾の看板についていくのではなく、「こいつは信頼してやってもいいかな」と、思える大人についていくからです。当塾は個人塾ゆえ、講師の変更や異動はありません。卒業するその時まで(その後も)、一生懸命生徒と向き合います。
上記のような指導を行うためには、勤務時間や日数に制限のある、雇われの身では難しい面があります。そのため、当塾を開塾いたしました。
・目一杯勉強したい
・成績を上げたい
そんな方のお力になれればと思います。
ご不明点や確認したい点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
塾長 浅田諒