要因は様々なので、一概には言えないが、成績が伸びる生徒とそうでない生徒の違いの一つに「基準の高さ」がある。
テストで80点を取ったとき、「80点も取れました!」とニコニコ報告する生徒と、「80点しか取れませんでした」と、悔しさのあまり、嗚咽を交えながら報告する生徒がいる。
テスト前の土日に「6時間も勉強しました^^」という生徒がいる中、「朝寝坊しちゃって、10時間しか勉強出来ませんでした…」という生徒もいる。
定期テストが終わった後「え、テストが終わったのに、毎日勉強するんですか?」という生徒がいる一方、「テストが終わったので、やっと落ち着いて勉強出来ます。」と言いながら、土日に8時間以上勉強する生徒もいる。
後者の生徒の成績は、大きく上がる。
では、前者の生徒の成績が上がらないのかというと、そんなこともない。
「基準の高さ」も重要だが、それ以上に重要なのが「素直さ」だ。
私は生徒達に、「どういった姿勢でテストや受験に挑むべきか」といった話を、頻繁にする。
なんなら、毎日する。
この話を聞き、「今までの自分は甘かったんだな。やっている子は、もっとやっているんだな」と素直に思える生徒は、これまでの自分の基準を打ち壊して勉強と向き合う事ができる。
すると、行動が変わる。
勉強時間が増え、問題と正しく向き合う。
結果、成績が上がる。
しかし「うるせーーーーー。大人、うるせーーーーー。勉強したくねーよ。うるせーよ。◯ねよ」という感想を持ち、自分の基準を上げられない場合、行動が変わらない。
つまり、勉強時間は増えない。
問題との向き合い方も変わらない。
結果、成績も変わらない。
今回の定期テストでは498点を取った生徒がいたが、自己ベストが出た嬉しさもある一方、取れた2点だっただけに相当悔しそうにしていた。
他の生徒でも、私に点数を報告する際、あまりにも悔しくて感情が溢れ出してしまった子達もいる。
伸びるのは、こういう子達。
県外のある個人塾は、入塾後2回の定期テストで成績上昇が無い場合は、退塾を促しているそうだ。
「当塾の指導では、成績が上がる可能性が低いです。他塾をお探し下さい」と。
その塾は、全学年常に満席だそうだ。