今日、ある生徒から相談を受けた。
「以前よりやる気があり、勉強時間も増えているんですけど、机に座るまでには相変わらず時間がかかってしまいます」と。
やらなきゃいけないとわかっていても、ついついスタートが遅くなってしまうことは、誰しもが経験したことがあるだろう。
やらなきゃいけないと、わかっているだけに上手くスタート出来ないと自己嫌悪に陥ることもある。
明日こそは!と意気込んでも、同じことが起きる。
段々と机に向かう気力もなくなってくる。
ここで重要なのは、スタートをやる気に頼らないことだ。
やる気がないから始められないと思う人もいるかもしれないが、やる気というのは、何かを始める前には存在しない。
体や手を動かし、作業を開始することで、ようやくやる気が出てくるのだ。
だから、「5分だけでも机に向かう」だとか「1回だけでも腕立て伏せをする」というライフハックが提唱されているわけだ。
とはいえ、「5分だけ」と時間を決めてもなかなか上手くいかないことがある。
そんな塾生に対して、私は約束の重要性を説く。
早い話が、「毎日塾で◯時~◯時まで勉強します!」という宣言をしてもらうのだ。
自分との約束を守るのは難しいが、他人との約束は守りやすい。
それを利用するために、私と約束をしてもらう。
約束をした以上、「ちょっと面倒だから」「気分が乗らないから」という理由で勉強から逃げることはない。
時間に間に合うように、自分の身体勝手に家を出てくれる。
そうして決められた時間に塾に来るだけで、あとは勝手に自分が勉強を始めてくれる。
「やらなきゃ…やらなきゃ…」と、思いながらもスマホを眺めることはなくなる。
毎日机に向かうことを頑張る必要はなくなる。
頑張るのは、ちょっとの勇気で「毎日塾にいきます」と宣言することだけ。
こんなに楽なことはない。
やるしかない環境に自分を追い込むことは、非常に重要だ。
朝塾もこの仕組みをふんだんに使っている。
塾生の皆さん、私との約束をしていきましょう。